下見と優れたガイド(第96夜)

ありくい

2014年11月01日 22:02

 今日から3連休。珍しく、何も予定がない土曜日。今日はどう過ごすかなーなんて思いながら、いつもより少しゆっくりベッドの中でネットを見ていたら電話が。お相手はturibakaさん。今度の土曜日に開催される「初冬の馬鹿会」に向けて、下見がてら釣行のお誘い。もちろん、すぐにベッドから飛び出して、車をturibakaさんのお宅へ。

 初冬の馬鹿会は東の川でアメマスを追いかけることに。候補の川が2本あり、その様子を見に行くことに、turibakaさんを乗せて、車は東へ。

 最初に向かったのはこちら。


気温も高く、天気もよくて実に気持ちの良い…でも、これってアメマス狙いにはどうなの?

 水量はかなり少なくて、このところの雨不足の影響がモロに出ているようです。何人か釣り人とすれ違いましたが、誰もが「イヤー、渋いね」と。

 そんな中、turibakaさんがサッと50オーバーのアメマスをキャッチ。車中「今日は厳しいよね−。」なんて言っておきながら、まるで事も無げに釣り上げる技量に感服。
 
 ボクもエッグフライを流すも全くのアタリも無く、正直、釣れる気がしない…。結局、何のアタリも無いままポイントを上流へ移動。ここでもボクのロッドは沈黙したまま。内心「こりゃー、ヤラれるかな…。」と思いながら、フライを流す。

 やはり沈黙は続き、全体的に下降気味の釣りの機運を感じたので、もう1つの候補の川へ車を走らせることに。
 こちらはめぼしい入溪点、すべからく先行者の車が止まっている激戦区。しかし、それが先ほどの川よりも釣果が見込める可能性が高いことを示していました。それにしても、どこも車だらけ。turibakaさんが当たりをつけていた入溪点も車が入っていたので、そこより少し上流から入溪。

 入ってすぐ、ここでもturibakaさんはアメマスキャッチ。そこから怒濤のアメマス連発を見せ、10数匹はあげた様子。遠目に「マジか…。」と思いながら、その様子を眺めるモノの、依然、沈黙のボクのロッド。見かねた(?)turibakaさんの提案で、ポイントを変えることに。

 もうここまでくると、何処に行っても先行者がいることは避けられないので、敢えて気にしないで入溪することに。ここでついにボクのロッドにヒット!

 「ん?何か変だぞ?」ランディングした魚はボクのアメマス釣りにはつき物の「ウグイ君」でした。しかも結構佳いサイズ。turibakaさんと苦笑い。さらに粘ってキャストすると、再びロッドが大きくしなり…。そのラインの先にはさらにサイズアップして立派な「ウグイ様」が。目の前ではアメマスの銀鱗が見えているのに…。ウグイ君もウグイ様も写真は控えさせていただきました。

 このポイントでもturibakaさんはきっちりとアメマスをゲット。実は、このときボクのフライボックスにはオレンジ色のエッグフライが弾切れでturibakaさんからお裾分けしていただいたフライで釣りをするという、フライマンの端くれとして恥ずかしい状態…。

 流石に良形とはいえウグイ君&様では終われない。最後、ポイントを変えてアメマスを追うことに。「この変更でアリクイさん、ドラマが待ってるかもよ。」とはturibakaさん。さて、さらなるウグイのサイズアップも期待される中(そうなったら「ウグイ神?」)、ドラマを求めてポイント変更。

 入溪してすぐturibakaさんに呼ばれました。

この水面下で、アメマスがギラついています。しかもかなりの数。ここでturibaka印のエッグフライを流すと…、ついにアメマスがヒット。ランディングしたものの、サイズを測る前に逃げられてしまいました。40くらいのアメマスでしょうか。写真に撮れなかったのが残念。

 その後、再びヒット。今度はしっかりカメラに納めました。

38センチ。ちょっと小さめだけど、これでアメマスを釣ったことの証明に。

 turibakaさんは下見を兼ねてどんどん下流へ。ボクもしばらく着いていったのですが、また釣れたポイントに戻りフライを流すと…。これまでより大きなアタリ。頭をグニャグニャと大きく振ってフックを外そうとするアメマスとしばらくヤリトリをして、捕まえたのがコイツ。

60センチ。

 辺りも暗くなったので、今日はここで終了。帰りの車中「アリクイさんは贅沢だよ」とturibakaさん。「どうして?」「俺が60のアメマス釣れるようになったのにフライを初めて何年かかったと思う?」今でこそ凄腕トラウトハンターのturibakaさんもそんな時期があったのかと。しかし、そんなturibakaさんがいてくれるからこそ、ボクのようなへっぽこフライマンに訪れたこの1尾。スーパートラウトマンでスーパーガイドのturibakaさんに感謝です(フライももらったし)。

 とにかく、これで今度の馬鹿会のフィールドは概ね決まりました。帰宅後、結構な勢いで雨が。明日も明後日も天気は雨模様。この雨が馬鹿会に雨鱒を連れてきてくれることを願うばかりです。




 

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