パッチワークキルト(第91夜)
先週、先々週と週末に仕事をしなければならなかったり、体調を崩したりで、話にならなかったのですが、今日は久しぶりに天空の釣り場に向かいました。
いつものようにyajio師匠と待ち合わせ。駐車場は一時の混雑ぶりではないにせよ、まだまだウルトラハイプレッシャーを予感させる混雑具合。
久しぶりの渓は、もうすっかり晩秋の気配。木々が深く秋色に色づき、その景色は森が1枚のパッチワークキルトのような美しさです。
青空と森のコントラストが、晩秋の空気感を感じさせます。
ここに来るときは、自転車が必須。これまでyajioさんから自転車を借りていたのですが、ここにきてボクも新しいタックルとして自転車を用意。
ネットで買った折りたたみマウンテンバイク。これで天空の釣り場の奥までガンガン入れます。実際に乗ってみると、自転車そのものがとても重たくて、あまり快適とは言いにくいのですが、まぁ、釣りのためにしか使わないし、なにより安かったので(安物買いの銭失いになる可能性が濃厚ですが)、とりあえずの足としてよしとすることに。
そして、新しいタックルをもう1つ。
Winston WT 8’6” #5です。
先日、天空の渓での釣行に備え、テントウムシフライを巻こうと、お世話になっているショップにマテリアルを買いに行ったときのこと。何気なく眺めていた棚に、中古のバンブーロッドが並んでいました。バンブーロッドと言えば、非常に高価なイメージで、憧れはありますが自分にはまだまだと思っていたのですが、中古のバンブーロッドは意外と手が届く値段で売られていました。
「へぇ〜、中古だとこんな感じなのか…。買って買えないことはないけど、まぁ、使いこなせないだろうしなぁ。ま、イイや。」とマスターにお会計をお願いしようとしたとき、その棚のすぐ隣に緑色のロッドが。
「Winstonのロッド、先日レンタルでWTを振ってスゴクイイ感じだったんですよねぇ。」とマスターに声を掛けたら「それ、WTだよ。」「え?」
仕舞い寸法がやけに長いそのロッド。2ピースということで、その取り回しずらそうな様子にちょっとテンションが下がったのですが「あれ?WTに2ピースなんてあったかしらん?」
聞くと、現行ではもう2ピースのWTは無くなってしまい、「ほとんど」全て3ピースになってしまったこと、この1本は現行よりちょっと前のデザインでリールシートに使っている木が現行と違い、ちょっと高価な材が使われていること(そこをオーダーするだけで1万円ほどするそうで…)、リールを止める金具も現行と違うデザインで、昔ながらの金具が使われていること、お値段も旧価格のままで、ちょっと安くなっていたこと…etc
若干の迷いもありましたが、ここは出会いのものと考えて、お持ち帰り。頑張って、この1本に入魂したいところです。
思わぬ買い物をしたわけですが、目的はこの渓で使うためのテントウムシフライを巻くこと。#20のフックにチョコチョコとマテリアルを施してタイイングしたのですが、その段階で全然話にならない出来映え(あまりにヒドイのでノーフォト)。それでも一応使ってみるモノの、やはり実釣に耐えないクオリティで、タイイングについて重大な課題となりました。
それより何より、新しいロッドが全然馴染まない…。前にレンタルしたときはとてもスムーズにキャストできたのに…。確かに、レンタルしたときは3ピースで、長さも9'0だったので、それとはアクションも違うのですが、こんなに飛ばないとは…。それより何より、ライントラブルばかりで釣りにならない…。いつもより細いリーダー、ティペットのためか、フライを結んでもすぐにティペットが切れてしまったり、結びが上手くいかなかったり(いつもと同じ結び方なのに…)、もうイライラする。
さらに、予想はしていたもののかなり釣り人が入っていて、どこの入溪ポイントにも自転車が止まっていて、様子を見るとさほど離れていない距離で何人もロッドを振っている姿が。
激渋、激圧の中、それでもロッドを出して何とか入魂を果たしたい。ようやく、小さめのニジマスがヒット…ところが、途中でバラしてしまいせっかくのワンチャンスをモノにできませんでした…。その後、チャンスらしいチャンスに恵まれず、これにて終了。
釣果としては惨敗ですが、1日ロッドを振っていると、WTの方がボクにはマッチしているのか、Boron3xを使うよりも、遠くまでキャストができて、ループもキレイな形をしている(ような気がする)。もしかすると、ドライシーズン最終局面で、今後これがメインになる可能性大です。
さて、明日は懐かしい釣友とロッドを交える予定。何とか、新しい相棒に魂を入れてやりたいところです。
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