久しぶりの渓へ(第84夜)
夏の馬鹿会以後、久しぶりに渓に出かけました。
この渓は「もののけ姫のなかに出てくる渓」とボクは表現する、とても美しい渓です。水がきれいなのはもちろん、周囲の景色、川の幅、山の配置、全てに調和が取れているようで、しかも、ボクのようなへっぽこフライフィッシャーにも釣れるという、何ともステキな渓なのであります。
お盆休みだというのに、空気を読まずyajio師匠にメールをして、今日の釣行に連れ出しました。2人で向かったこの渓。ボクは恐らく1年以上、yajioさんも5月の下旬にきたきりという、いろいろな意味で久しぶりの渓です。
キャストそうそう、オショロコマがガンガン釣れる(しかも結構イイサイズ)ので、とても楽しいのです。先行者がいなかったのか、魚の反応がとてもよく、フライを流すとすぐにオショロコマが。でも、本命のニジマスはなかなか。
ようやくちょっと強いアタリが。上げてみると「ん?ニジマスみたいだけど、模様がない…?」
yajioさんに尋ねると「ホウライマス」というそうで、ニジマスの無斑のものらしい。サイズは小さかったけど(25センチくらい)、ずんぐりした体高で、見た目以上に強い引きでした。
そんななか、少し離れて釣っていたyajioさんが「なんか、獣のニオイがする…。」
もしかしてベアー臭?ちょっと不安になったので、ポイントを変えることに。
少し車を下流に走らせ入溪。ここは去年、turibakaさんの愛車がパンクした因縁(?)のポイント。しかし、最近の大雨の影響で渓相が少し変わっていました。水の流れも速く、なかなか手強い感じ。
対岸に樹がせり出して、ライズしているポイントがあったのでそこにキャスト。なかなか魚が出なかったのですが、意地になってフライを流していると…。
超小さいニジマス…。もう少し下流で釣ったヤマメの方が大きかった…。
最後、yajioさんと遡上して少し開けた淵に。ところがアホなボクはその淵の少し手前の小さな溜まりに目がとまりそちらでキャスト。全然アタリが無い中、目的の淵でキャストしたyajioさんのロッドが猛烈にしなっている!
堂々53センチの大物。実は今日、最初のポイントで大きな鱒がフッキングしたものの、あと少しのところでバラしていたyajioさん。「…ショックでかいわ…。」って言ってたのですが、見事リベンジ。今シーズン8本目の50センチ超えだそうで、あと2本でふた桁勝利です(ちなみに昨年は6本だったそう)。
あんな小さなポイント無視して、素直にyajioさんと広いポイントにしておけば良かった…まぁ、同じところで釣っても、同じ魚がボクにかかったとは限らないし、かかったとしても取れたとは限らないのですが、やはり自分の浅はかさを悔やみます。すぐにyajioさんの横で竿を出しましたが、沈黙…。
沈黙しているところに「パキッ!」と対岸で音。
yajioさん「聞こえた?」
ありくい「聞こえました。何か、枝が折れるような音が…。」
yajioさん&ありくい「…戻ろう。」
時刻もいいところだったので、一抹の不安を残し車まで。ここまでくればもう安心(?)。
今回も楽しい釣行でした。ただ、馬鹿会以降フライを巻いていなかったので、フライが不足気味…。明日は少し頑張ってフライを巻くことにしようかな。
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