初乗り(第26夜)

ありくい

2013年04月13日 22:24

 2月25日に納車されてから、1ヶ月半。部屋のインテリアとなっていた自転車ですが、ようやく路上デビューです。

 雪もようやく無くなり、通勤時に車に乗っていると、高校生が自転車で通学し始めている姿を多く見かけるようになり「そろそろ、乗れるかな」なんて思っていたところですが、何せ自分の自転車ははじめてのロードバイク。家の中で金具付きの靴をペダルに装着することを練習してみるも、どうも上手くいかない…。このまま公道に出ることはすなわち立ちゴケすること必死で、どうしようと思っていたところです。

 そんなときに、職場の先輩(この方にそそのかされて勧められてロードバイクを始めることになりました)から「一緒に走ってレクチャーしようか?」というありがたいお言葉を頂き、初の路上デビューはそのまま路上教習となったのです。

 一応、事前講習と言うことで昨日、職場の駐車場で自転車を見てもらいました。すると、アレも付いていない、コレも付いていない、ということで「このままじゃ路上で走ることは無理」と言われ、すぐに必要なモノを購入。そのままショップに預けて取り付けてもらいました。




 納車したときには付いていなかったライト、ドリンクボトル、サドルバッグ、ポンプ、ツールボックス等が付いて、これで夜間の走行もOK。ツールボックスには簡易工具キットやパンクを修理するための予備チューブやパッチも入って準備万端です。

 その他、この季節はまだ手袋が必要ということで手袋と、ジャージの裾がチェーンに絡まないためのバンド等の小物も用意。それから…ウェアとして…。


自転車用のショーツも用意しました。実は、このアイテムが一番抵抗があるアイテムでした。ロードバイクはサドルがとても固く、高い位置にあるので、お尻が非常に痛くなることは試乗したときに経験していたのですが、それを軽減するために、このような股間からお尻にかけてパッドが入ったショーツを身につけるんだそうです。

 しかし…慣れている人は何とも思わないのかも知れませんが、まだロードバイクに乗ったことのないボクにとってコレを履いて外出するのは抵抗が…。しかもこのショーツは本来下着を着けずに直接履くらしい…。ある意味、競泳水着を着てコンビニに入るような違和感を覚えます。

 一応、ショップの人は「下着を着けてその上から履いても大丈夫ですよ」と言っていたので、今回は下着を着けて、その上にショーツを履いてから、ウィンドブレーカーのパンツを履いて対応しました。

 待ち合わせの場所に着くと、先輩はすでに到着していたのですが、そのスタイルはガチンコでした。ボクもいつかそういう服装で自転車に乗るのかなぁということは、この2時間後くらいに思い知ることになります。

 簡単にペダルとシューズの金具の着脱の練習をした後、ゆっくりスタートしました。やはりペダルにシューズが上手く固定できないのですが、なんとか走行しながらビンディングにセット。ところがすぐに信号があり、早速シューズをペダルから外すことに。ここで上手くシューズがペダルから外れないと、そのまま自転車ごと横に倒れてしまうのでかなりの恐怖感です。心持ち早めにペダルから外す準備をして、足首を外側にひねると案外簡単に外れました。とりあえずホッとしてこれで地面に足が付ける…と思ったのですが、サドルが高くバランスを少し崩して「おっとっと」。自転車の降り方もレクチャーを受けました。

 信号が青に変わって再スタート。やはりペダルとシューズの固定はスムーズにいかず、ここはしばらく練習が必要です。

 まだ景色を楽しむ余裕もなく、ただひたすらペダルを回すことで精いっぱい。それでもなんとかふらつかずに走れるようになってきました。先輩から変速機の使い方などの走りながらレクチャーを受けて、「ロードバイク」に乗っている感覚になってきました。

 そのまま時速15キロくらいでゆっくりサイクリング。ようやく景色を見たり会話をしながら乗る余裕ができてきました。

 その余裕が出てくるのとほぼ同じタイミングで「なんだか、お尻が痛いぞ…。」という感じも。パッド入りショーツを穿いていてもやはりお尻は痛くなるもので、ポジションをあちこちずらしながらペダリング。

 7〜8キロくらい走った頃でしょうか、のどが渇く前に水分補給をするのが大切ということで、ボトルに手を伸ばしてみるも、片手で運転することがとても難しいのです。前を見ながらボトルを手探りで探してもなかなか掴めず、ようやく手に取ったものの、片手でハンドルを持ちながら片手でドリンクを持つとバランスが崩れてヨロヨロ。結局、一度停まって水分補給。自転車に乗りながらの給水、これができないと長距離のサイクリングは難しそう…。

 本当は20キロまで行きたかったのですが、かなりお尻が痛くなってきたり、慣れない筋肉を使って疲れてきたので、18キロ地点で折り返し。ついでに1枚。




 帰り道は下り坂でスムーズに走ります。ボクの自転車にもサイクルメーターは付いているのですが、使い方が分からなかったので情報管理は先輩にお任せ。すると、下り坂では時速40キロくらい出ているとのこと。本気になれば70キロくらい出るとのことなので、かなり怖い乗り物です。

 いい加減お尻の痛みも厳しくなってきたのですが、帰り道は速度が出ているので他の障害も。その1つが小さな小さな路面のデコボコ。本当に小さなアスファルトの継ぎ目なのですが、これが結構な衝撃でガツンガツン来るんですよね。自転車用に整備された道ではないのでそんな継ぎ目は無数にあり、それと同じ数だけゴツンゴツンとハンドルから衝撃が来ます。

 また速度が出ると空気抵抗も無視できません。服装がごく普通のウィンドブレーカーの上下だったので、風の影響をモロに受けてバタバタとウィンドブレーカーがはためいています。向かい風になるといくら漕いでもなかなか前に進まないので、無駄に体力を使うことになります。自転車用の服装は少し抵抗がありますが、この大変さに比べればやはり必要だと痛感しました(でも、あのショーツだけで自転車に乗るのはまだ恥ずかしいな…)。

 今日は何とかトラブル無く、戻ってくることができました。走行距離は36キロ。初めてのロードバイクにしては、頑張ったのではないかと思います。正直、身体はガタガタ、お尻はハンパ無く痛くて結構ツライ…。

 装備もしっかりしたので、来週からは通勤にも使える状態。これから少しずつ身体を慣らして、自転車のセッティングも微調整して行こうと思います。そして、今年は何か1つの自転車大会に参加することを目標にやってみようというところです。
 

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