晴釣雨巻〜記号的蝗虫〜(第44夜)
昨日、今日と雨が強く降って釣りに行くにはちょっとキビシイ天気(仕事でプチ出張にも出てたし…)。
そんな雨の日はフライを巻くことにしました。
先日のyajioさん、turibakaさんと出かけた「もののけ姫と出会えそうな渓」でのこと。小さいフライに大きな鱒がかかることはもちろんあるのですが、やはり大きなフライには大きな鱒がかかる(というか、小さい鱒はフッキングすることが難しい)のかなぁと、当たり前と言えば当たり前のことをホヤホヤと考えていました。
試しにボクが持っている一番大きなフライ(と言っても、#6くらいのホッパー)を流してみると、それなりに魚は出ますがフッキングには至らず…。魚の反応は悪くないのですが、ボクが作ったフライは浮力が低いというか、浮力が持続しないことに不満を覚えたのです。
「せっかく反応するのに、こんなにすぐ沈んじゃうのではなぁ。」ということで、少しスタイルを変えてみることにしました。
まずはダビング材を使わないこと。思うに、これまでのボクのフライはダビング材でボディのヴォリュウムを出していたのですが、これが水を吸ってすぐ沈んでしまうのではないかと仮定し、新しいフライはダビング材を使わないで作ってみようと。
そして、細いティンセルを使うこと。これは当たり前と言えば当たり前で、浮力を持たせるためには軽い素材を使うことが有利に決まっていますが、ボクはちょっと太めのティンセルしかなかったので、何も考えずに太めティンセルを使っていました。それを細いものにチェンジ。
そして、turibakaさんの過去ログを検索して「モデル」を見つけること。もちろん、あんなに上手にキレイに巻けないのですが、何となくタイイングのイメージをつかんでから取り組んでみようと。
そこでできたのがこれです。
オレンジ色のディアヘアをボディに細いティセルで補強。黒いエルクでウィングを作り、キラキラフラッシャーでデコレーション。最後にエルクでヘッドを作って、ラバーレッグをつけたら完成。
フックサイズは#6。手持ちのフックのドライ用ではこれが一番大きいフックだったのでこれを使いましたが、ネットでいろいろなフックを注文したので、今度はもう少し大きなものも作れるかな。
そして、もう1パターンも作ってみました。
まだフライを巻き始めて間もない頃(今もそんなにたくさん巻いていませんが)、とりあえずホッパーを巻きたいと思い、タイイングの本に載っていた唯一のホッパー「フォームホッパー」を巻くために、フォームを買っていました。これをお蔵入りさせるのはちょっともったいないと思ったので、久しぶりにフォームをマテリアルに使ったフライも巻いてみました。
なんだか、記号論的なデザインのホッパーだなぁなんて。まぁ、いうなればほとんどのフライは自然界の何かをフライに代替えした記号と考えることもできる…なんてことも思いながら。雨は人を哲学に誘うのかな。
まぁ、そんなことはさておいて、この2パターンのホッパー。何個か作ったので、できれば今週末あたりに試してみたいと思います。ドカンと大きな鱒がこれに食いついてくれたら…そんなことを想像しながら週末まで、もう少しフライを巻いておくことにします。
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